競争業界としてよく知られるIT業界では労働者の負担が大きくなりがちであり、特に開発の中心に立つエンジニアは労働環境が厳しいことも珍しくありません。
あまりに厳しくて辛いと感じてしまい、転職を余儀なくされる人もいます。しかし、同じ労働環境で働いていてもまるで動じないエンジニアもいるでしょう。
そこで、どのような違いがあるのかを認識しておくことは大切です。

労働環境が厳しいと感じる原因としてよく聞くのは、残業が多いことです。
同じように働いているはずなのに他のエンジニアの方が残業が少ないという場合、辛いと感じやすくなります。自分の方が仕事の量が多くて不当な扱いを受けているのではないかと疑問に思うようにもなりかねません。
実際には仕事の手際の良さの違いが問題だったり、他の人に比べて時間の使い方が下手であったり、偶然その時期だけ自分の仕事が多いだけだったりするでしょう。しかし、遅くまで働かなければならないとなると、それだけで厳しい状況にあると認識してしまいがちです。

意識的な改革を起こすだけで、問題は解決できる可能性があります。
仕事を前倒しにして朝は少し早く働き始めたり、時間は同じでもいつも休憩する時間に少し仕事をしたりする習慣を作るだけで、改善を図れるでしょう。仕事を終えるタイミングが早くなるだけで、労働環境があまり悪くはなかったという認識が生まれやすいためです。
エンジニアが健全に働くための取り組み方として覚えておくと、後々も役に立つでしょう。